クリヤーラッカー仕上げの工程表

1.素地調整 #180ペーパーにて表面の凹凸を平滑にします。 100円/u
2.との粉目止め 導管へとの粉を擦り込むようにして、目止めを行い、半乾きの状態で拭き取る。 300円/u
3.白ラック塗り との粉の押さえ・ヤニ止め及び吸い込み止めを目的として、1回塗り。 350円/u
4.研磨 #240ペーパーにて軽く表面のケバを削り取る。 100円/u
5.中塗り(サンディングシーラー塗り) 塗膜表面の平滑化を主なる目的として、1回塗り。 400円/u
6.研磨 #240ペーパーにて空とぎを行い、平滑にする。下地まで磨ぎ出さないようにする。 100円/u
7.クリヤーラッカー塗り 吹き付け又は刷毛塗りにて仕上げます。1回塗り。 400円/u
合計 4回塗り(着色含まず) 計 1750円/u


※基本的な工程としては、このような作業工程となります。シナベニヤの場合、吸い込みが考えられるので、中塗りを2回。上塗りを2回行いたいものです。


作業工程の簡素化によるクリヤーラッカー仕上げ・・・

1.中塗り(サンディングシーラー) 吸い込み・表面の平滑化を目的として1回塗り。 400円/u
2.研磨 #240ペーパーにて平滑を目的として研磨。 100円/u
3.クリヤーラッカー塗り 吹き付け又は刷毛塗りにて仕上げます。1回塗り。 400円/u
合計 2回塗り(着色含まず) 計 900円/u


※工程を省くぶんだけ、仕上がりのツヤは消えます。(表面のケバが残る為)


ツヤを出す為の他の工程(ヤニが出ないシナベニヤを対象とした工程です)

コーパルワニス塗り

1.中塗り(サンディングシーラー) 吸い込み・表面の平滑化を目的として1回塗り。 400円/u
2.研磨 #240ペーパーにて平滑を目的として研磨。 100円/u
3.コーパルワニス塗り 刷毛塗りにて仕上げます。1回塗り。 400円/u
合計 2回塗り(着色含まず) 計 900円/u


※コーパルワニスは、1液タイプのウレタンクリヤーが出る前に使用されていた透明仕上げです。
 ツヤはテカテカにありますが、乾燥表面は固くありません。ツヤ出しを第1の条件とし、工程を少なくするならば、コーパルワニスはおすすめです。


簡単なメンテナンスを考えた場合・・(ヤニが出ないシナベニヤを対象とした工程です)

木材保護塗料「シッケンズ」

1.シッケンズ塗り 刷毛塗りにて仕上げます。 900円/u
2.シッケンズ塗り 乾燥後、刷毛塗りにて仕上げます。 900円/u
合計 2回塗り(着色含まず) 計 1800円/u


※基本的には、2回塗りとなっています。耐水性・耐湿性・ひっかき抵抗性に優れ、通気タイプで低光沢です。
 この塗料は、オランダ製の木材保護塗料です。


各工程の役割

研磨 表面の平滑化・不要物の除去を目的として使用します。素地の状態により、研磨剤の荒さを調節します。
との粉 木材の導管を詰める事を目的として使用。塗料の吸い込みムラの防止・平滑な素地の形成を目的として使用します。
下塗りの役目 下塗りの目的は、素地への塗料の吸い込みを均等にする事が大きな目的としますが、素地の状態により、ヤニ止め・アルカリ分の遮断・あるいは、塗料のにじみを防止する目的など、用途により材料を決定します。
中塗りの役目 上塗り塗料の仕上がりを良くする為の塗膜表面の環境の均一化、平滑な表面形成を目的として使用し、研磨する事を条件として使用します。
上塗りの目的 表面の保護を第一目的とします。美しい仕上がりを見せる為、上塗り塗料の内部からの侵食を防止する為に、いくつかの工程により素地を一定の環境に保たせる事が、効果を持続させるポイントとなります。

上塗り塗料の性能判別表

対象物をシナベニヤといた場合です。

上塗り塗料 ツヤ 塗膜の硬さ 仕上がりまでの工程数 耐用年数 お勧め度 作業後の匂い
ラッカークリヤー 4 4 5 5 5 1
コーパルワニス 2 5 3 4 3 3
1液ウレタンクリヤー 3 3 4 3 4 4
2液ウレタンクリヤー 1 1 1 1 2 2
シッケンズ 5 2 2 2 1 5
ツヤについて ツヤそのものは、「2液ウレタン」「コーパルワニス」同等かも知れません。クリヤーラッカーは、ツヤを出す為には、多くの工程を必要とします。「シッケンズ」はツヤの問題よりも、湿気を対象とした時に効力を発揮します。
塗膜の硬さについて 2液タイプの塗料は、乾燥塗膜が硬く(例外もあります)、樹脂の種類により硬さが左右されます。「シッケンズ」はアルキド樹脂を使用しており、乾燥塗膜は硬いです。「コーパルワニス」は、ボイル油が入っている為、他の塗料より若干落ちます。
仕上がりまでの工程数 塗料の肉持ちにより、工程数の簡素化を図る事が出来るかと思います。2液タイプは厚塗り可能であり、よって工程の簡素化も、やや可能。「シッケンズ」は塗料の目的が他の塗料と違う為、やや対照外。「クリヤーラッカー」は、肉持ちが悪く、厚塗りが不可、よって工程数の簡素化は、仕上がりに大きな影響を与えます。「コーパルワニス」は「1液ウレタンクリヤー」よりも、肉持ちは良いと考えます。
耐用年数

塗膜の外部との影響を考えた場合、受けにくいのは、「2液ウレタン」「シッケンズ」だと考えます。脱落していく主な原因は、室内の為、「湿気と乾燥」が考えられます。「シッケンズ」は内部への浸透・塗膜硬化による塗膜形成で、内部湿気の呼吸が可能な為、「2液ウレタン」よりも効力発揮が期待されます。「ラッカークリヤー」は湿気に弱いです。

お勧め度

ツヤを度外視して考えるならば、シナベニヤ自身が呼吸出来る、「シッケンズ」をお勧めします(低光沢です)。ツヤを出す為には、表面に塗膜を形成する必要があり、塗膜の強度や耐湿性、そして工程を考えての決定が必要だと考えます。「低単価で、見てくれを良し」とするならば、「コーパルワニス」がお勧めです。「クリヤーラッカー」の工程簡素化は、良い仕上がりは難しいと思います。

作業後の匂い 溶剤系は「クリヤーラッカー」「2液ウレタン」石油系溶剤は「コーパルワニス」「1液ウレタン」浸透タイプは「シッケンズ」です。