「東京の流行」
このオチを笑う為には、少々の知識が必要です。
仕上げの種類
施工法
ボンタイル吹き付け(カット仕上げ)
壁に丸いツブの模様を付ける為に、専用の材料を工具を使用して、
空気圧により噴出させ、仕上げる塗装法。
カット仕上げの場合は、模様を付けた材料がまだ乾燥しないうちに、
ローラーを使って、表面の凸部を押さえて潰し、仕上げます。
では、話を戻しましょう・・・。今では、「ボンタイル」と言えば、どこのペンキ屋さんでも知っていますが、まだ、
新商品として、出まわったばかりの頃の話です。
工務店の社長さんが、どこから聞いてきたのか、施工を「ボンタイル」で・・・と言われました。「ボンタイル」の事など
知らないペンキ屋の社長さんはさっそく情報の収集を始めましたが、付近に見本になる現場は見当たらなくて、塗料屋
さんから取り寄せた見本帳が唯一の情報源でした。工程を頭に叩き込み、材料を手配して・・さぁ仕事となりました・・。
工程通りの手順で、順調に作業は進み、模様付けをした所でちょうど3時となりました。乾燥時間を考えて休憩する
事となりましたが、大工さん達との会話がはずみ、気がついてみると予定の時間をオーバーしてしまい、あわてて
表面の押さえ作業に取り掛かりました。がっ・・・ほとんどの部分は乾燥していてカットが出来ず、力を入れて押さえたり
押さえるのを忘れたり・・で、ムラだらけのイビツな壁となってしまいました。
現場に現れた工務店の社長さんが「こんな仕上げ方なの?」と聞いた時、ペンキ屋の社長さんは「これが東京の流行」
と言ってのけたそぅな・・それ聞いた工務店の社長さんも「ふぅーん・・そぅねっ・・」と言って納得されたとの事。
失敗の原因をしっていたのは、ペンキ屋の社長さんと職人さん達だけで・・その後、その現場の前を通るたびに当時の
武勇伝に花がさいたそぅです・・。
あなたも知らなきゃ、私も知らない・・知っているのは神様だけたい・・・
おしまい
現場で聞いたこんな話へ
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