怒りの鉄拳
ビルの窓を拭く時に、屋上から吊り下げている四角い作業用の箱・・・ご存知ですか?アレ・・「ゴンドラ」と呼んでいます。作業をされている人は、テキパキと作業をされてますねっ!!あれは、「怖いから」なんです!!部屋の中に人がいるから、強がって仕事してるんですょ・・・・きっと!!
私も機会があって、「ゴンドラ」でペンキ塗りをした事があります。窓に付いているジャバラ風の鉄骨窓でした。官庁の仕事だったので、記録の為の写真を撮りながらの作業でした。8階建てビルの両脇2ケ所にゴンドラがあり、一人ずつ乗っての作業でした。
ゴンドラはワイヤーを電動で巻き上げながら上下する仕組みになっていて、屋上から、下へ作業をすすめていく段取りになっていました。慣れた顔で、テキパキと作業を進め、中間に来た時・・パタ!!!・・・・・カチャカチャ・・・・「・・・・・・・・」「??・・・!!!!!」・・・カチャカチャ・・・
「ゴンドラ」が突然止まったのです。電源が入りません。ビルの片隅で作業を進める職人さんを呼んでも聞こえません・・・。私一人の世界・・・。その頃は、携帯電話などない頃で、いろんな事が頭を横切りました。
新聞に載るかも知れない・・「塗装職人、ゴンドラで缶詰め!!梯子車、出動!!」とか・・・「塗装職人、ベランダへ死のダイブ!!落下死!!」とか・・・・長い時間を感じてましたが、フト下を見ると、工務店の監督さんがいました。動かない・・とのサインをすると、監督さん笑いながら、足を蹴り上げる仕草をします・・。「蹴り上げろ??ウソッ・・・・ホント?」私は、ワイヤーが千切れる恐怖を感じながらも、怒りの蹴りを電源ボックスに2,3発お見舞いしました。
「ウィーーーン・・・・」「!!!!ヤッタァーーっ・・」無事に生還したのでした。とても怖い体験でしたが、これのおまけとしての後日談があります。
作業の工程写真の「サビ落とし」が写っていないとの事・・・。「その段じゃなかった・・・自分で乗って確認せんかいっ!!!蹴って降りてみぃ・・・」と、言いたかったけど・・・「あれ??チャント撮ったけどなぁ・・・・おかしいなぁ・・」で済ませました。
頭の中を走馬灯のように・・・とは、あの状態を言うんですね・・・怖かったぁ・・
おしまい