液体塗膜主要素(油脂)
早い話。動植物などから絞って取り出した「油」です。空気に触れる事により起こる乾燥の速さにより
「乾性油」「半乾性油」あるいは「不乾性油」と呼ばれています。オイルフィニッシュ仕上げに使用するのは、乾燥が早い「乾性油」です。
乾性油・・・・・空気に触れる事により酸化して乾燥します。(あまに油)
半乾性油・・・乾性油の仲間ですが、比較的乾燥が遅いものを称します。
不乾性油・・・いつまでも乾燥しないで、液状にあるものです。(ごま油)
いろいろな原料油
・あまに油・・・・・乾性油の筆頭に上げられ、性質が他の油より優れています。
乾燥性・耐候性にすぐれています。
ボイル油・油性ペイントの展色剤や油性ワニス・油溶性フタル酸樹脂等に使用。
・えの油・・・・・・・あまに油よりも乾燥性は早い。しかし、やけが多いのが欠点です。
耐候性・耐水性に優れているが、最近ではあまり使用されていない。
・まみ油・・・・・・・乾燥性は、あまに油と大豆油との中間に位置する。
あまに油よりやけが少なく、大豆油より、乾燥性が良い。
大豆油と共用して使用されていたが、最近ではあまり使用されていません。
・大豆油・・・・・・・乾燥性は、あまに油より遅いが、やけが少ない為、あまに油等と併用して使用。
淡色ボイル油・白色ペイントなどに大量に使用されています。
・シナ種桐油・・・他の油とはちょっと違う。加熱する事により弾力性を保ちながら固まります。
280度で12分間以内で固まる。
耐候性・乾燥性をより良くする為、他の乾性油に混ぜて広く使用されています。
耐酸塗料には欠く事のできない原料油です。
・日本種桐油・・・わが国特産の桐油。シナ種桐油との大きな違いは、固まる時間の違い。
30分から60分の時間を要し、塗膜性状もシナ種桐油に劣ります。
・サフラワー油・・乾燥性は、あまに油より劣るが、大豆油より早く、やけが少ない。
(紅花油) 他の乾性油と混合、あるいは単独で多量に使用されています。
・オイチシカ油・・シナ種桐油と似ていて、約22分以内で固まります。
桐油の代用として使用されています。(ブラジル北部に育成)
・いわし油・・・・・あまり良い油は取れなかったようで、最近では、あまり使用されていません。
特有の悪臭。耐水性悪く、やけどやもどりの現象がみられたそうです。
・いか油・・・・・・・いわし油とほぼ同じですが、研究の成果により、乾燥性・臭いが改善されました。
いわし油にかわって使用されていますが、あまり「よろしくないですなぁ・・」。
・ひまし油・・・・・・他の油と比べ、やや特殊な作用がある為、不乾性型フタル酸樹脂の原料に使用。
ラッカー系塗料の可塑剤として多く使用されています。
・ココナット油・・・不乾性油に属します。不乾性樹脂酸変性フタル酸樹脂の変性油として使用。
いったいどういった塗料なのか・・・・わかりません・・
・合成乾性油・・・塗料用としては不向きだった不乾性油を科学処理により改良したものです。
油脂を使用せずに、科学処理により作り出した乾性油。
・トール油・・・・・製紙工場の廃液より分離精製したものです。
大豆脂肪酸、またはひまわり油脂肪酸に近似しています。